美空ひばりさんの晩年ってすごかったんですね。間質性肺炎に犯されながらも長い間仕事をしていたって…。僕がかなり小さい頃に亡くなられたんですが、歌唱力だけでなくこのようなエピソードも伝説と言われる所以なのだなぁと。
さて、この美空ひばりさんのことを調べている時に知ったのが「美空ひばり塩酸事件」です。
劇場に居たひばりさんが塩酸をかけられ、病院に運ばれた事件なんですが、内容まで書くと長くなるので割愛させていただきます。競馬ファンの僕はこの事件を見て昔にあったある競馬事件の事を思い出しました。
「ダテハクタカ事件」です。
僕は未解決事件の動画や記事を見るのが結構好きで、たまたまアップされていた動画を最近見た際にダテハクタカ事件が取り上げられていたので、ちょうど思い出しました。
ダテハクタカは1959年に啓衆社賞年度代表馬となったウイルデイール(おもな勝ち鞍:皐月賞)の代表産駒の一頭。あのアカネテンリュウと同世代と言われるとピンと来る人もいるはず。このウインデイール、良馬場の中距離では無類の強さを誇る馬だったそうで…ってこれ書き始めるとまた脱線しそうなのでやめときますが。
wikipediaから抜粋いたしますが、
事件前の戦績
1968年11月にデビュー、翌1969年6月に初勝利を挙げた。条件馬でありながら出走した菊花賞において3着と好走し、翌月の阪神大賞典を3分14秒5のコースレコードタイムで優勝した。その後重賞では不振であったが、条件戦を4勝した。
1972年に平地競走から障害競走に転向。重賞の阪神障害ステークス(春)を含む無傷の4連勝を達成し、同年の中山大障害(春)の有力馬となった。
僕的に簡単に申し上げると、長距離強くて事件前はそこそこ活躍してた馬。しかし八大競走クラスには手が届かず、重賞勝ちきれず…って馬です。ダテハクタカの競走成績
1972年6月4日、中山大障害(春)に出走するため中山競馬場のパドックを周回中であったダテハクタカが突如暴れだし、右後脚の蹄鉄が外れるアクシデントが発生した。蹄鉄は打ち替えられたもののダテハクタカは平静さを欠く行動をとり続け、検査の結果右目に異常が認められたため競走除外となった。
獣医の診察により硫酸とみられる化学物質による負傷と判断され、何者かが故意にダテハクタカを負傷させた疑いがあるとして警察が捜査に乗り出した。6月9日には中山競馬場内で濃硫酸が残留した容器が発見され、さらに6月3日に同競馬場内パドックにおいて周回中の厩務員が負傷(火傷)していたことも明らかになり、何者かが競走馬を狙って故意に濃硫酸を浴びせようとした疑いが濃厚となった。しかしダテハクタカが負傷した当時は天候が悪かったために有力な目撃証言が得られず、また濃硫酸が残留した容器から指紋が検出されないなど物証が乏しかったため捜査は難航し、結局犯人は検挙されなかった。
ダテハクタカは負傷から回復しレースに復帰したものの競走成績は振るわず、事件以後勝利を挙げることのないまま競走馬を引退した。
パドックで暴れだしたってことは周回中に硫酸をかけられたんでしょうか?犯人も競馬関係者なのか、ファンによるものなのかもわからずじまい。中山大障害(春)ではダテハクタカの馬券がかなり売れていたそうなので、この事件がレースに与えた結果は多大なものでしょう。
馬というのは生き物ですから、ちょっとした要因で急に走らなくなったりすることがあります。牝馬が急に走らなくなるのは、子供を生むための準備を体が始めたから、とかよく聞きますよね。この事件のブランクのせいで競走能力も失くしてしまったとすれば、本当に残念な事件です。
これは有力馬を脱落させて、馬券の状況を変える・他の馬を勝たすために誰かが故意にやった可能性が高いですよね。
スポーツを嗜まれる方は当然とは思いますが、僕はフェアじゃないのが大嫌いです。競馬はギャンブルとして見る人とスポーツとして見る人がいると思いますが、僕は競馬をブラッドスポーツとしてみています。
相手が強いから、蹴落として勝利を得ようとかそういうのは当然フェアありませんよね。
以前にニコ生のとある方の放送を見ていた際に「ゴールドシップが宝塚記念に出てくると僕の買ってる馬が勝てる確率が減るから出ないで欲しい」という発言を放送主の方がされたのを聞いたことがあります。
日本史や艦これなどにも非常に詳しい方で、僕はその人の放送を結構楽しみに見ているのですが、この発言に関してだけは共感できないと思いました。(その方を嫌いになったわけではないので今でも放送は拝見しております)
運も実力のうちとは言いますが、強い相手を負かさずに勝つ大レースに価値があるでしょうか?グランプリGⅠなら尚更です。ゴールドシップにゲート問題があった時期ですから、出てこないということはゴールドシップ側にとっては悪い出来事が起こったということですからね。
もちろん馬の管理者の方々は生活がかかっているのでそういった考えもあると思いますが、ファンの考え方としては違うと思いましたね。
それとダテハクタカ事件の事を扱う動画のコメントで見かけたんですが、「命があるだけマシだった」という内容も難しいものですね。もちろん命があってよかったとは僕も思いますけど。
この動画はもちろん競馬以外の未解決事件に関しても扱っている動画で、大半の視聴者の人が競馬についてはよく知らないので競走成績が低迷してしまうことがいかに深刻かをあまり理解されてなかったのだと思います。
競馬をよくご存じの方には常識と思いますが、牝馬はたとえ勝てなくても繁殖牝馬としての仕事がある一方、種牡馬というは本当に優れた馬しかなれない狭き門です。種牡馬になれなかった牡馬が乗馬以外でどうなるかは……ご自身で調べてみてください。
何が起こるかわからないというのが競馬の醍醐味である以上、事件がなければダテハクタカがものすごい活躍をしていた可能性もあるわけですし、ロマン派の僕としては悲しいものです。
また動物という喋れない相手に対し、このようなことをするのが大変ひどいことだと思いました。
最近の競馬ファンの方には昔の馬やレースを知らない、という方が僕の周りにも非常に多く、こういった事件なども是非若い方にも知っておいていただきたい…と思い書いてみました。(ダテハクタカ事件は56年前だし知らない人多くて当然なんですが)
昔の競馬場とは管理体制も大きく違い、JRAも問題や事故等が起こらないように非常に努力していると思うので大丈夫とは思いますが、このような事件が二度と起こって欲しくないと思いますね。
暗い話題はこのブログには不似合いですね。次は面白い話題か明るめのネタで攻めたいですね。
いつも画像多めに挟むんですが、文字だけで見にくいw
それではまた。
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